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昔々のそのまた昔、\.
人と魔物の間にまだ垣根のあった頃。
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ここではない遠い遠い世界で、
ある魔王が恐ろしい企てをしていました。
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世界を揺るがす野心を打ち砕いたのは
たった一人の女勇者。
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その名は忘れられて久しく、あるいは
名乗ることなく去って行ったといいます。
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匿名希望の彼女を、後に人々はこう呼びました。
勇者『徳明』様、と。
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徳明：
何なんですかこれは！！
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ライスパーク：
最後まで見てから言ってくんない？
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徳明：
既にツッコミ所しかないのに！？
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ライスパーク：
演劇化に際し
一部シーンを変更しておりまーす。
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ライスパーク：
いや、後輩たちに花持たせたくてさ。
キャストは全員総取っ替えよ。
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昔々のそのまた昔、\.
人と魔物の間にまだ垣根のあった頃。
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海を越え、いくつもの山と谷を越えた先に
その世界はありました。
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「すっかり日が暮れてしまいました。
　今日はここで野営としましょう」
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魔物の恐ろしさが忘れられて久しい時代でしたが、
しかし一人で旅をするのは大変なこと。
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刀一つ携えただけの彼女が
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「新たな勇者よ、
　この世界の成り立ちは知っていますね？」
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「昼は炎と光が、夜には雷と闇が。\.代わる代わる
　水と大地を育むことで巡っているのですよね。」
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「その通りです。ですが、そのサイクルから
　一つでも力が失われてしまえば？」
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「炎を失えば世界は雪に閉ざされ、水は澱み、
　雷はいたずらに大地を荒らすでしょう。」
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「････そう、つい先ほどのように。」
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「――告げる。
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「言の葉凍て木は黙し、
　白銀の静寂が地を満たす。
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「――
　即ち常しえの冬なり。
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