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#Message#
\>前略　我が友へ
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#Message#
\>こんな文章をこんなゲームの奥底に、
\>ひっそりと仕込んでおくという行為が、
\>非常に女々しい行為である事はわかっている。
\>それでも、勘弁してほしい。
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#Message#
\>そしてその上で断言するのだが、
\>君は、この隠し文章には、
\>決して至らないと思う。
\>不快な、取るに足らないクソゲーばかりだからね。
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#Message#
\>一連の動機について聞かれれば、
\>非常にわかりやすいだろう。
\>十五年前からずっとそうだ。
\>僕は僕自身に非常にうんざりしていたからだ。
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#Message#
\>付け加えるならば、
\>僕はずっと、君に嫉妬していた。
\>君は僕よりも勉強ができた。
\>君は僕よりもスポーツが優れていた。
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#Message#
\>君は親から、先生から、友人から愛されていた。
\>僕は歪んでいる。
\>皆が当たり前にできる普通の事ができず、
\>僕の普通は皆にとっての異常だった。
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#Message#
\>けれど、昔は良かった。
\>僕は自分が特別な存在と思い込み
\>いつか必ず、報われる時が来ると信じる事で、
\>僅かなれど、精神の安息を得る事ができていた。
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#Message#
\>僕はそんな君達をよそに、
\>きっと救いの手が差し伸べられるのだと。
\>いつかきっと、僕の事を分かってくれる
\>誰かに出会えるのだと。そう信じていた。
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#Message#
\>だけど、五年、十年――十五年が経った。
\>少しずつ、時間が僕に牙を剥いてきた。
\>君や、君の友人は恵まれた時間を過ごし、
\>今では到底追いつけない地位を持つに至ったね。
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#Message#
\>だのに僕は、今もずっと、この部屋にひとり。
\>小さいサイズの机に突っ伏してする痩せ我慢も、
\>もうそろそろ限界だ。
\>
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#Message#
\>大昔に褒められた顔立ちも、
\>どんどん老いさばらえ、醜く、汚くなっている。
\!\>・・・分かってる。言わなくても良い。
\>君は、それを僕の自己責任と呼ぶのだろうね。
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#Message#
\>その通りだと思う。正論だ。
\>自分を誤魔化して、不快感を先送りにし続けて、
\>それは親のせいでも、君のせいでもない。
\>僕自身の責任だ。一切の逃げ場が無い、美しい正論。
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#Message#
\>だけど、こんな状況でも。
\>外を出て、日の光を浴びて散歩して。
\>そうして近所の古本屋ででもバイトを初めて、
\>自分より年若い上司に、時折喝でも入れられて。
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#Message#
\>少し位、色々な考え方が違ったとしても、
\>同じ年代のひとと、生計を立てる為に協力して。
\>・・・そんな人生は、きっと努力すれば、
\>歩めないでもないのだろう。
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#Message#
\>――だけど、「いや」なんだ。
\!\>ことここに至っても、僕は「いや」だったんだ。
\>僕は、責任を追うのが怖い。
\>何かをして失敗して、怒られるのが怖い。
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#Message#
\>誰かから軽んじられたくない。
\>醜い奴らに媚を売ってまで、社会で認められたくない。
\>僕の人生は失敗続きだった。
\>だからどうして、これ以上恥を重ねる必要がある？
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#Message#
\>・・・前置きが長くなったね。
\>そんな時に、僕が初めたのがゲームづくりだった。
\>僕は、ゲームだけは好きだった。
\>とりわけ、RPGが好きだった。
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#Message#
\>同じ敵を倒せば、同じ数経験値が手に入って、
\>どんなに下手くそでも、
\>時間さえあれば強くなれるRPGが好きだった。
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#Message#
\>物語中盤のデートイベント、
\>君は誰が来てくれた？僕はバレットだったよ。
\>普通はエアリスかティファらしいけど。
\!\>――閑話休題。
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#Message#
\>僕も、あんな物語を作りたいと思った。
\>いや、あんなもんじゃない。
\>もっともっと凄い物語を作りたかった。
\>これで、金賞を取りたいと思った。
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#Message#
\>・・・だけど、それすらできなかった。
\>正確には、取るに足らないゲームなら、
\>いくつかできた。
\>君がここまでにやってきた、クソゲー達だ。
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#Message#
\>インターネットに浮かぶ、
\>出処不明・住所不定の少女キャラを拾い集め、
\>自分好みの色をつけて動かす事は楽しかったけれど。
\>僕は彼女達を、終ぞ動かしきる事はできなかった。
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#Message#
\>・・・。
\!\>本当に取るに足らない長文となってすまない。
\>でも、たったこれだけなんだ。
\>僕は何もやりたくない。
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#Message#
\>唯一のやりたかった事も、才能がなかった。
\>だとすれば、僕はどうすれば？
\>最初は死にたくなかったから、
\>このまま一生を薄暗い子ども部屋で閉じようと思った。
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#Message#
\>しかし、我が友よ。
\>時間というものは、本当に熾烈に、僕を苛ませる。
\>時計の針がカチリ、コチリとなるだけで吐き気がする。
\>何かしなくてはならない。だけど何もしたくない。
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#Message#
\>瀝青塗れの翼をばたつかせ、
\>もがき苦しむ鳥のように。
\>いつしか、君たちが何げなく過ごす一秒一秒が、
\>僕にとっての精神的苦痛となっていた。
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#Message#
\>これはどうやっても解放されない。
\>精神的苦痛から逃れるという行為もまた、
\>それ以上の苦痛を伴うからだ。
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#Message#
\>このゲームにも、もっと色々と盛り込みたかった。
\>でも、それすらも、できなかった。
\>本当に恥ずかしくて、死にたくなって。
\>君だけに対しても、残す事を心底躊躇った。
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#Message#
\>・・・最期に。
\>これが本当の最期だ、我が友よ。
\>最期に、最期に言わせてほしい。
\!\>僕の最期の、最期の、最期の・・・希望を。
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#Message#
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\>僕は君を妬んでいた。
\>だけど――それでも、君を愛していた。
\>同い年の双子のきょうだいとして。
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#Message#
\>
\>もしも万一。奇跡的に。
\>この文章を読んでくれていたなら。
\>・・・その時は、またあの場所で、語りたいな。
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#Message#
\>海が見える方もいいけれど、
\>たまには蔵の地下に見つけた、あの基地で。
\>僕と君の、秘密のギャラリーで。
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#Message#
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\>　　　　　　　　　　　　　愚昧なる、あなたの弟より　　
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#Message#
……行かなくては。
彼の所へ。
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