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#Message#
　
俺は剣を抜いた。
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#Message#
　
勝ち目はない。
不死者を斬ったって殺せはしないからだ。
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#Message#
　
だからこれは俺の敗北で終わる戦いだ。
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#Message#
　
最初の一撃を受け止めて、流す。
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#Message#
　
返す刃は、流れるように。
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#Message#
　
受け止められて、重い手応えを感じ、金属音が鳴る。
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{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: アンデッドナイ, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]\n[5]
あまり成長していませんねえ。
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{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: ジーク, 4, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]ジーク\n[5]
お互い様。
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#Message#

テッドの剣の軌跡が、完全に読める。
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#Message#

それは俺が熟練者だからじゃない。
ただ、近くでそれを見続けていただけだ。
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#Message#
　
手を伸ばせばそこにあったのに、
勝手に遠くにあると勘違いをして……。
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#Message#
　
次はこうだ。
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#Message#
　
俺が雷撃の魔法を放つのとほぼ同時に、
テッドの足元から幾つもの小石が飛び出してくる。
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#Message#
　
帯電した石を水魔法で打ち払って、
その水に隠れながらテッドに突進した。\.\.\.\^
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#Message#
　
避けると思っていた。
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#Message#
　
だが、想像に反して、真正面からの迎撃。
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#Message#
　
俺の剣は下から掬うように弾かれて、
横っ腹を思いっきり蹴られた。\.\.\^
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#Message#
　
すぐに立ち上がって、体勢を立て直す。
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#Message#
　
剣は……手放してしまったらしく、
テッドの足元に転がっていた。
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#Message#
　
……テッドがこちらへ近づいてくる。
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#Message#
　
一歩、
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#Message#
　
二歩、
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#Message#
　
三歩。
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#Message#
　
あと一歩かな？
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#Message#
　
転がっていた俺の剣から、青白い閃光が迸る。
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#Message#
　
テッドの体を一直線に貫き、
ほんの僅かに焦げ臭い臭いがした。
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#Message#
　
先ほどの魔法で、まだ剣に魔力が残っていた。
それを爆発させると、この通りだ。
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#Message#
　
でも分かってる。
不死者はこの程度で倒れたりしない。
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#Message#
　
そして、ひるむこともないだろう。
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#Message#
　
次に速度をつけて向かってくるのは
テッドのほうだった。
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#Message#
　
繰り出された突きをかわして、剣を拾いに戻る。
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#Message#
　
剣を拾ってから、
テッドの次の一撃を受け止めるまでは一瞬だった。
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#Message#
　
速い。今の攻撃は本気だったようだ。
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#Message#
　
俺は、というと……。
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{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: アンデッドナイ, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]\n[5]
あなた、遊んでいますね？
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#Message#
　
その通り。
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#Message#
　
なんでかって、勝てないからさ。
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#Message#
　
不死者相手の決闘に、勝利なんてあるのか？
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#Message#
　
これは、ただの遊び。
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#Message#
　
死ぬ間際の、最後の愉しみ。
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{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: ジーク, 4, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]ジーク\n[5]
どんな罪を犯したって
受ける罰は"一回だけの死"。
笑っちゃうね。
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#Message#
　
人間の価値なんてその程度、ってことさ。
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#Message#

互いに剣を構える。
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{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: 偽死神五世, 6, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]キリ\n[5]
あ……エステル！？
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#Message#
　
何を迷っていたのだろう？
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#Message#
　
私は彼を止めるべきだったのだ。\!
行ってほしくない、ここにいてくれと言えば
彼はきっと私の傍にいてくれたはずだ。
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#Message#
　
むしろ彼は５年もの間、
私がわがままを言って困らせるのを
待っていたのではないだろうか。
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#Message#
　
自分の意思では助けを求められなかったんだ。\!
だから、私が助けなければならなかった。
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#Message#
　
テッドの狙いは、俺が予想していたより右にずれた。
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#Message#
　
剣と剣はすれ違って、
俺の肩先から滑らかに入り、すとんと落ちた。
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#Message#
　
腕が失われ、激痛と共に感覚がなくなる。
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#Message#
　
剣を握る腕はもうない。
あとは魔法で戦うだけだ。
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#Message#
　
けど、俺の雷は発動しなかった。
いや、できなかったんだ。
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#Message#
　
彼女の姿が見えたから。
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#Message#

細い手足。緑の髪。
ほんの少し見開かれた目。
でも、相変わらずの無表情。
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{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: エステル, 6, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]エステル\n[5]
ジーク……！？
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#Message#
　
なんだ……。
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#Message#
　
来てくれたんだ？
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#Message#
　
別に良かったのに。
俺の死に様なんて見せるほど面白いものでもない。
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{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: ジーク, 4, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]ジーク\n[5]
……エステル。
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#Message#
　
俺の大きな隙を見逃すほどテッドは甘くなかった。
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#Message#
　
俺が彼女に向けた、ほんの少しの笑顔は、
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#Message#
　
ちゃんと笑顔の形になっていたかな？
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#Message#
　
……ああ、なんだ……。\!
俺が300年生きてきたのは、このためだったんだな。
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#Message#

今さら気付いても遅いけど。
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#Message#
　
最初から分かっていたのさ。
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#Message#
　
こんな風に生きる事を決めてしまった時点で、
こんな風に終わる未来しかないってこと。
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#Message#
　
さよなら、エステル。
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#Message#
　
……遅かった。
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#Message#
　
あれが最後のチャンスだったのだ。
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#Message#

彼の最後の微笑みが全てを物語っていた。
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#Message#
　
私は……
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#Message#
　
私はなんて……馬鹿なんだろう。
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#Message#
　
あまりにも馬鹿だから、
大切な人に気持ちを伝えることすらできなかった。
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{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: アンデッドナイ, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]\n[5]
……私を恨んでも構わないのですよ。
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{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: エステル, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]エステル\n[5]
死人を恨むことほど
不毛なことはあるまいよ。
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#Message#
　
もうこの塔に用はない。
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#Message#

階段を下りる足音と、
少しずつ大きくなる自分の心臓の音以外は、
ほとんど何も聞こえなかった。
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#Message#

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