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#Message#
\n[4]サタナエル\n[5]
いつまでそこで
転がっているつもりだ？
##


#Message#
　
私は長い時間、
朽ち果てた小屋の中でじっとしていた。
##


#Message#
　
ジークに殴られ倒されたときの格好のままだ。
##


#Message#
　
扉も開いていないのに
いつの間にか入ってきた大男が
すぐ近くに立って私を見下ろしていた。
##


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#Message#
\n[4]\n[5]
死体は死体らしくしているべきだとは
思いませんか？
##


#Message#
　
身の丈に合わないことをしようとすると
ひどい苦しみが襲いかかってくるものだ。
##


#Message#
　
自分に与えられた役割を無言でこなし
意味のない死を迎えるほうが楽でいい。
##


#Message#
　
なんなら、生まれてこないほうが
最も幸せだったのではないだろうか？
##


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#Message#
\n[4]サタナエル\n[5]
本当にそう思っているのか？
##


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#Message#
\n[4]サタナエル\n[5]
ではなぜお前は蘇ったのだ？\!
なぜ存在し続けているのだ。
##


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#Message#
\n[4]\n[5]
……
##


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#Message#
\n[4]サタナエル\n[5]
お前に答えられるか？
##


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#Message#
\n[4]\n[5]
あなたには分かるというのですか？
##


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#Message#
\n[4]\n[5]
なぜ人が生きるのか……
##


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#Message#
\n[4]\n[5]
なぜ人が生まれてくるのか……
##


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#Message#
\n[4]サタナエル\n[5]
私にその答えを語ることはできない。
##


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#Message#
\n[4]\n[5]
……ふ。
##


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#Message#
\n[4]\n[5]
はははは……
##


#Message#
　
乾いた笑いがもれる。
##


#Message#
　
心底おかしくてたまらなかった。
##


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#Message#
\n[4]\n[5]
それはそうでしょう、
答えなどありはしないのだから。
##


#Message#
　
我々はなぜ愚かにも生きるのだろう？\!
ある者は生きる意味を探すために生きるのだと
戯言を抜かすかもしれない。
##


#Message#
　
死ぬまでに見つけられれば大したものだ。\!
しかしその生きる理由が他者に依存しているならば、
その他者が生きている理由とはなんだろうか？
##


#Message#
　
この世界とは、
なにものかの壮大な自己満足なのではないか？
##


#Message#
　
望まれても望まれなくても
無限に生まれてきては無限に死んでいく……
##


#Message#
　
天から降り注ぐ雨粒のようにありふれていて、
例外なく消えていく。
##


#Message#
　
そんな我々にどんな価値があるというのだろう？
##


#Message#
　
自分が守ると誓約を立てた国を
私はこの手で破壊した。
##


#Message#
　
かつて愛を誓った相手を私が殺した。
##


#Message#
　
私が生まれてくる意味などなかったのだ。
##


#Message#
　
これほど滑稽なことが他にあるだろうか。
##


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#Message#
\n[4]\n[5]
それでも……
##


#Message#
　
それでも私は未だに死ねないでいる。
##


#Message#
　
床に倒れて死んだふりをしていても
時は進んでいく。
##


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#Message#
\n[4]\n[5]
……あなたは天使なのでしょう。
##


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#Message#
\n[4]サタナエル\n[5]
かつてそうだった。
##


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#Message#
\n[4]\n[5]
ならば答えてください。
##


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#Message#
\n[4]\n[5]
ここにいた誰かを
あの塔へ導いたのはあなたですか？
##


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#Message#
\n[4]サタナエル\n[5]
……そうだ。
##


#Message#
　
やはりそうか。
##


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#Message#
\n[4]サタナエル\n[5]
この付近の森に住んでいたあるエルフが
恋人を蘇らせたいと願っていた。
##


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#Message#
\n[4]サタナエル\n[5]
私はその願いを
叶えてやったというわけだ。
##


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#Message#
\n[4]サタナエル\n[5]
女の死体を印の上に置くことで
女は塔に選ばれた。
##


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#Message#
\n[4]サタナエル\n[5]
そして女は己の願いを叶えるために……
人食いとなった。
##


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#Message#
\n[4]\n[5]
……
##


#Message#
　
手紙には神の塔へ行けば
どんな願いでも叶うと書かれていた。
##


#Message#
　
だとするのなら、あの魔女は一体？\!
人の命を喰らわなければ生きられない怪物が
生まれてしまったのはなぜなのだろう。
##


#Message#
　
願いを叶えるためには代償が必要なのではないか。
##


#Message#
　
魔女は何らかの願いを叶えるために
あの塔で代償を捧げ続けたのかもしれない。
##


#Message#
　
もしくは願いを叶えた代償として
彼女から人間らしさを奪ってしまったのかもしれない。
##


#Message#
　
ジークを止めなければ、
なにか恐ろしいことが起こる気がしてならない。
##


#Message#
　
ジークが首から下げていたロケット……
あれはもともと私が持っていたものだ。
##


#Message#
　
私が死んだあと、
焼け跡からジークが拾ったのだろう。
##


#Message#
　
あのロケットの中には、彼女の肖像画と……
彼女の髪がおさめられている。
##


#Message#
　
もし天使がジークを塔の奥へ導けば、
ジークは"彼女"を蘇らせてしまう。
##


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#Message#
\n[4]\n[5]
……私は彼を止めるべきでしょうか。
##


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#Message#
\n[4]サタナエル\n[5]
止めなければ、お前の愛する女が
化け物として蘇るだけだ。
##


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#Message#
\n[4]\n[5]
しかし私も所詮、彼と同じなのです。
##


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#Message#
\n[4]\n[5]
もういちど、彼女に会いたい……
##


#Message#
　
それが、それだけが、
私たちの生きる意味だったのだろうか？
##


#Message#
　
こんなに苦しい思いをして、
傷つきながら前に進んで……
##


#Message#
　
そうして得られるのが
たった一人の女の愛だというのか。
##


#Message#
　
たったそれだけ。
##


#Message#
　
……しかし、それだけでよかった。
##


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#Message#
\n[4]\n[5]
私は……
##


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#Message#
\n[4]\n[5]
私は……
##


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#Message#
\n[4]\n[5]
本当はねえ、知っていたんですよ！\!
ジークが私をどう思っていたか！
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#Message#
\n[4]\n[5]
彼は卑屈だった！
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#Message#
\n[4]\n[5]
私をいつも見上げていた！
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: アンデッドナイ, 2, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]\n[5]
唯一無二の親友になりたいと
望んでいた！
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{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: アンデッドナイ, 2, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]\n[5]
私への嫉妬に狂っていた！
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: アンデッドナイ, 2, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]\n[5]
私の隣にいることを喜んでいた！
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: アンデッドナイ, 2, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]\n[5]
私を殺してやりたいとすら思っていた！
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: アンデッドナイ, 2, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]\n[5]
私はそれに優越感すら覚えていた！
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: アンデッドナイ, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]\n[5]
そして、罪悪感も……
##


#Message#
　
そうだ。
##


#Message#
　
なぜ私が蘇ったのかなんて
誰かに教えてもらうまでもない。
##


#Message#
　
私には確かにやり残したことがあり
それは地獄から蘇ってでも
成し遂げなければならないことだった。
##


#Message#
　
"彼女"を失い、友だった私を炎で焼き殺し、
なにもないこの地にジークだけが取り残された。
##


#Message#
　
国を救った男として讃えられても
ジークの心は空虚なままだったのだろう。
##


#Message#
　
大切なものを再び取り戻すために
彼はまともではない手段で300年を生き延びた。
##


#Message#
　
人ならざるものへ変わってしまった彼を
私が救わなければ。
##


#Message#
　
永きにわたる彼の苦しみを
ここで終わらせなければ。
##


#Message#
　
それが私の蘇った理由だ。
##



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{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: 偽死神五世, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]キリ\n[5]
じゃあ、私はここで……
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#Message#
\n[4]ジーク\n[5]
……ああ。
##


#Message#
　
扉には閂がかけられていた。\!
この奥には何もないとキリは言っていたが、
その何もない部屋になぜ閂がかけられているのだろう？
##


#Message#
　
入ってはならないという警告なのではないだろうか。
##


#Message#
　
それでも俺は迷いなく閂を外した。
##


#Message#
　
部屋の中は暗く、中央にある印が
ぼんやりと浮かび上がっていた。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: ジーク, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]ジーク\n[5]
……
##


#Message#
　
『神になろうとした人間』の物語なんて
神話を探せばいくらでもある。
##


#Message#
　
そのどれもがろくな結末を迎えていないことは
多くの人が知るところだろう。
##


#Message#
　
では『小さな神』になれるというこの塔は
本当に人間の願いを叶えてくれるのだろうか？
##


#Message#
　
あの手紙には肝心な一言が書かれていなかった。
##


#Message#
　
俺ならば、ほんの少しの"善意"でこう付け足すだろう。
##


#Message#
　
「お前も苦しむがいい」と。
##


#Message#
　
さあ、終わりの時だ。
##


#Message#
　
本当に長い旅だった。
##


#Message#
　
真実を知るためには勇気がいるものだ。\!
300年もの時がかかってしまうのも無理はない。
##


#Message#
　
俺はずっと大切に持っていたロケットを外し、
##


#Message#
　
印の中央に放り投げた。
##




