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#Message#
　
母が死んだ。
##


#Message#
　
幼い私を一人残して、母はいなくなった。
##


#Message#
　
顔も知らぬ父から定期的に送られてくる手紙など
何の役にも立たなかった。
##


#Message#
　
父は後ろめたい仕事でもやっているのか住所不定で
返信することもできなかった。
##


#Message#
　
父に母が死んだことを知らせることもできず
ただ途方に暮れていると、村の大人たちは
残された財産をどうするか相談をはじめた。
##


#Message#
　
家を取り上げられ
遠くの孤児院に送られそうになったとき、
私に手を差し伸べるものがいたのだ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 15, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
私の家においで。
##


#Message#
　
エルフである私に同情する者は少なく、
私を助けてくれる人は彼女しかいなかった。
##


#Message#
　
彼女もまた村の鼻つまみ者だった。
##


#Message#
　
なぜなら彼女には怪しい知識があり
"魔女"と呼ばれて恐れられていたからだ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 15, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
怖くないわよ。
##


#Message#
　
遠くの地に送られることを恐れた私は
差し伸べられた彼女の手を取った。
##


#Message#
　
そうしてシャロルは
私を小さな家に迎え入れてくれて、
新しい生活がはじまった。
##


#Message#
　
シャロルには変わった交友関係があり、
様々な客が小屋をおとずれた。
##


#Message#
　
その中に、シャロルと親しいエルフの男がいた。
##


#Message#
　
このエルフはいつも黒い扇を持っていたので
それが強く印象に残っている。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 2, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
やあ、シャロル。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 3, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
なんだ、アンタか。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
なんだ、はないんじゃないの？
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 8, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
こんなに果物を
持ってきてあげたのに。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 15, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
そこに置いていって、
もう帰っていいわよ。
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{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
冷たいなあ。
##


#Message#
　
シャロルはこの男に対して
丁寧な対応をしなかったが、
それは二人の親しさの表れだった。
##


#Message#
　
そんな二人を私は好ましく思っていたのだが、
あるときシャロルが彼にこう言ったのだ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 3, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
ねえ、私は人間だから、いつか死ぬのよ。
##


#Message#
　
その言葉を聞いて驚いたのは彼ではなく
傍で聞いていた私だった。
##


#Message#
　
私はシャロルが永遠に隣にいてくれるものだと
信じていたのだ。
##


#Message#
　
私たちと違い人間の寿命が短いことは分かっていた。\!
私の母親は人間だからすぐに死んでしまったけど、
シャロルは魔女だから長く生きていられるはず。
##


#Message#
　
魔女がなにかもよく分かっていないくせに
私はそう思っていたのだ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
そうかもしれない……
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 3, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
私が死んだとき、
あなたは割り切らなければならないわ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 13, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
悲しみを忘れて
前を向かなきゃいけないの。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 13, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
私のことは、楽しかったことだけ
覚えておいてくれればいいのよ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 3, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
ねえ、サデイ……
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 3, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
あなたは私以外の友達も
作ったほうがいいと思うわ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
友達ならいるけど？
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 3, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
ホントに？
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 7, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
何を言い出すかと思えば。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 8, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
キミが死ぬなんて
ずっと先の話じゃないか。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 3, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
たかが50年後かそこらよ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
じゃあ毎日、会いに来るよ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 3, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
やれやれ……
##


#Message#
　
50年という年月が長いのか短いのか
そのとき私にはわからなかった。
##


#Message#
　
ただその日から私は
シャロルのことが前よりずっと好きになった。
##


#Message#
　
だって、短い時しか生きられない人間が
私とともに暮らすことを選んでくれたのだから。
##


#Message#
　
それはとても尊いことに違いないのだから。
##


#Message#
　
「ねえ、シャロル」
##


#Message#
　
「シャロルはあと何年生きられるの？」
##


#Message#
　
そんな質問をしたら、シャロルは困ったように笑った。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 8, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
さあ、あと何年かしらね。
##


#Message#
　
幼いエルフにとって"死"という概念はわかりにくい。
##


#Message#
　
母を失ってしまったことで"死"とは
永遠の別れのことなのだ、とは理解しても……
##


#Message#
　
いつか来る"死"と向き合って生きる人間の気持ちなど
理解しようもなかった。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 15, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
死ぬ時のことなんて
今から考えるものじゃないわ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 16, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
さ、座って。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 16, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
ケーキを焼いてみたの。
##


#Message#
　
シャロルはよく私のためにお菓子を作ってくれた。\!
来客が持ってくる果物やチョコレートなんかを
惜しみなく私のために使ってくれたのだ。
##


#Message#
　
そして、真っ赤な紅茶をいれてくれた。
##


#Message#
　
私がそれをとても喜んだので、彼女はやがて
それを生きがいにするようになった。
##


#Message#
　
楽しい日常だった。
##


#Message#
　
いつしか私は母を失った悲しみや
顔も覚えていない父のことを忘れていった。
##


#Message#
　
シャロルがいつか死んでしまうなんてことも
次第に考えなくなっていき、平穏な日々が続いた。
##


#Message#
　
あの時がいちばん幸せだったのかもしれない。
##


#Message#
　
鉱山の資源が枯渇し、村が窮地に陥るまでは。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
シャロル、ここを出よう。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
またその話？
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
この村はもう終わりだよ。\!
不穏な空気が流れている……
知ってるだろ？
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
そうね……
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
でもそんな簡単に割り切れないわ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 15, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
エステルと暮らして、
あなたと過ごしたこの家を
そう簡単に捨てたくないの。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
そんなこと言ってる場合かい？
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
キミが外を怖がってることは知ってる。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
でも他の奴らなんかに
何も言わせないよ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
ついてきてくれるなら
キミのこともエステルのことも
僕が守るよ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 8, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
卑怯だなあ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
……卑怯？
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 8, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
どうしてもっと早く言わないの？
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 8, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
こんな切羽詰まってから
言わなくたっていいじゃない。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 15, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
あなたには勇気がなかったのよ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 15, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
状況に後押しされなきゃ
私を愛しているとは
言ってくれなかった……
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
……
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
シャロル……
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 4, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
僕は……
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 15, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
あなたには覚悟ができていないわ。\!
私を愛する覚悟も……
私を失う覚悟も……ね。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: サデイ, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]サデイ\n[5]
……
##


#Message#
　
あのとき私は子供だったから
大人たちの間で何が起こっていたかは知らない。
##


#Message#
　
けれど日々の生活にも困るようになった村の人々は
どんどんおかしくなっていった。
##


#Message#
　
そんな中、人々の不満や悪意が
"魔女"であるシャロルと
エルフである私に向けられたのだ。
##


#Message#
　
ある日、彼らはつるはしや農具を持って
家を襲ってきた。
##


#Message#
　
シャロルは混乱の中、私を逃してくれた。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 16, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
私は魔法が使えるから大丈夫よ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 8, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
……さ、行って。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: シャロル, 8, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]シャロル\n[5]
後で必ず追いつくからね。
##


#Message#
　
その言葉を信じて、私は村から逃げ出したのだ。
##


#Message#
　
シャロルを置いて……。
##


#Message#
　
その後は王国の城下町で
シャロルの知り合いのもとをたずね、
そこで働きながら生活していた。
##


#Message#
　
いつまでもシャロルが
迎えにきてくれるのを待っていた。
##


#Message#
　
背も伸びて、物事がわかるようになり
ある日、彼女は死んでしまったのだと
とつぜんに理解した。
##


#Message#
　
私に優しくしてくれる人なんて
もうどこにもいなかった。
##



-----Page2-----
#Message#
　
辛いことはそれだけではなかった。
##


#Message#
　
ある日、ずっと恨んでいた父親と再会を果たしたのだ。
##


#Message#
　
結論から言えば、私の父は
私が憎むべき相手ではなかった。
##


#Message#
　
私が母を失ったのも、シャロルを失ったのも、
ただただ不運だった……それだけだったのだ。
##


#Message#
　
自分に襲いかかる苦難に
なにか意味があったとしたら
誰でもそれを耐えることができるだろう。
##


#Message#
　
しかし……そんな都合のいいことはない。
##


#Message#
　
人が死ぬのも、それで私が苦しむのも
ただの"現象"であり、意味などないのだ。
##


#Message#
　
大人になった私は
空虚な気持ちで毎日を過ごしていた。
##


#Message#
　
そんなとき、彼と出会ったのだ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: ジーク, 8, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]ジーク\n[5]
道を聞いてもいいかな？
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: エステル, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]エステル\n[5]
ああ……
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: ジーク, 8, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]ジーク\n[5]
俺は旅の巡礼者で
神の塔に行きたいんだ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: エステル, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]エステル\n[5]
神の塔？
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: エステル, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]エステル\n[5]
ああ……存在だけは知ってるが。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: エステル, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]エステル\n[5]
道も何もあったもんじゃない。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: エステル, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[3]エステル\n[5]
町を出てただ北へ行けばいいだけだ。
##


#Message#
　
私はそのときそう答えたのだが、今思えば、
ジークは私を気遣って声をかけてくれたのだろう。
##


#Message#
　
私があまりにもひどい顔をしていたから。
##


#Message#
　
それから彼は私に言われた通り
町を出ていこうとしたのだが……。
##


#Message#
　
その時、遠くから声が聞こえたのだ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: ＊, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]＊＊＊＊＊\n[5]
助けてくれ！
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: ＊, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]＊＊＊＊＊\n[5]
魔女に食われそうになったんだ！
##


#Message#
　
ジークは魔女を討伐すると決意した。
##


#Message#
　
どうしても神の塔に
行かなければならないからだと言う。
##


#Message#
　
そんな彼に、私は住居を提供した。
##


#Message#
　
少しでも寂しさを紛らわせるかと思ったのだ。
##


#Message#
　
けれど彼は……。
##


#Message#
　
いつも首からさげているロケットを取り出しては
私に語るのだ。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: ジーク, 1, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]ジーク\n[5]
"彼女"はとても聡明で……
優しく、美しい人だった。
##


{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ Select Face Graphic: ジーク, 4, Left, Normal }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

#Message#
\n[4]ジーク\n[5]
俺は自分の間違いで
"彼女"を失ったことを
後悔し続けているんだ。
##


#Message#
　
彼が"彼女"のことを語るたび
私の胸は締め付けられた。
##


#Message#
　
シャロルのことを思い出すからだろうか？
##


#Message#
　
それとも母親のことを？
##


#Message#
　
いや、これは違う……。
##


#Message#
　
彼が"彼女"への愛を語るたび、
私は自分の無価値さを思い知らされるのだ。
##


#Message#
　
なぜ私は生きているのだろう？
##


#Message#
　
私が生きていても良いことなんて一つもないのに。
##


#Message#
　
もし彼が魔女に挑んで死ぬというのなら……
##


#Message#
　
私もそうする。
##


#Message#
　
自分で死ぬのが恐ろしくても、
あの塔に行けば魔女が食べてくれるのだから。
##




